Dogstar

Bretは ロスで活躍するロックバンドDogstarのデビューアルバム"Happy Ending"がUSで リリースされた。シンガーまたギターを担当するBret Domroseに感想を聞いてみた。 彼はしばらく考えてから、実に控えめな感じで答えてくれた。

「ええ。僕こういおうと思っているんです。本当に長い道のりだったけど、ようやくやり遂げたんだ」

長い道のり？成功が約束されていて実際偉大な音楽を作っている若いバンドがのひどい試練をうけているのか？

このHappy Endingは2人のプロデューサーによって１年以上かけてすべてに満を期してレコーディングされた。単に３人のメンバーが同じときに集まって曲を書き録音をするのでも一苦労だった。メンバーはたいてい少なくとも一人はどこかに行っていることが多かったし、それは地球を半周してしまっていることもあった。

オーストラリアでツアーをしている最中、人生で一番の歌を作ろうとしていた。(オーストラリア はインスピレーションに満ちている！)。またそのときはいつも抜けているバンドメイトもいたが、同時にオーストラリアで大掛かりな映画の撮影の最中でもあった。

「多くの人々がDogstarのＣＤを買い、コンサートにもくるだろう。そして大抵の場合は彼らの特有の人の心をつかんではなさない音楽を聴く前に。」これは予想もしていたしや誰もが思った意見でもあった。

でも彼らは第２の自信を持ってリリースした第２のフルアルバムで彼らのＵＳでのデビュー作に なるはずだったOur Little Visionary (Zoo/BMG)はZoo Entertainmentが買収されたことでリリースを断念せざるを得なかった。そういうことは氷山の一角にすぎないのだが。(Our Little Visionaryは日本など海外でリリースされた)

最上の音楽を作り上げるために障害を乗り越え挑戦をしてきた。そしてできあがったのがHappy Endingの粒ぞろいの作品だった。

このアルバムは1999年にいろいろなステージで録音された。

US Spring Tourで売り切れになったコンサートでもイギリスでもインドやオーストラリアでも Happy Endingの多くの曲は好評だった。

最初のプロデューサーの Michael Vail Blum,はSuicidal Tendencies や Goo Goo Dollsのプロモーションで知られているがその春にHappy Endingの8曲を手がけた。

同じ年の秋には二人目のプロデューサーのRichie Zito (The Cult, Cheap Trick)は 新しい歌「Corner Store」「Blown Away」そしてコンサート中で大当たりしたカバー、The Carpenters' のヒット曲の"Superstar"をプロデュースした。 ZitoはまたHappy Ending を カリフォルニアのGlendaleにある彼の設備を使ってミキシングを行った。

"Superstar"の新たなレコーディングはアルバムを作る過程でかなり遅くなって から決定した(ちなみに"Bad Finger"の"No Matter What"は最初のアルバムに収録されている)。Bretはこう語る。

「"Superstar"はもともと候補に入っていなかったんだ。」と彼は言う。 「でも僕は何かカバーソングを起きたいと思っていたんだ。僕らはまだかなりマイナーなバンドだ からね。そして聞く人にとってすぐわかる曲を入れることはいいことだと思ったんだ。バンドに とってもね。僕達はここのところライブでこの曲をずっと演奏してきたんだ。」

もしレコーディングの状況が理想的なものであったとしたら、そう、明らかにDogstarの置かれている状況はそんなにいいものではなかったが、そのアルバムの質を高めることはなかっただろう。しかし、ブレットはバンド自身が持つ特殊な予想もつかない状況が却ってHappy Endingのそれぞれの曲を自身のあるものに高める良い方向に働いたのだと言う。

「僕らのバンドでドラマに不足するってことはないからね」と彼は太鼓判を押す。「スター(彼は俳優と言っています。キアヌに気を遣っているんでしょうね)がバンドにいるからというわけではなくて不思議な事件が僕たちによく起こるんだ。それはよりよい音楽を書くために実にとても力になっているんだ。」