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The Charlie Rose Show -UnOfficial Transcript
Date:02-Feb-2001
Author:Transcribed by Lori; edited by wrygrass

(Please note: これはオフィシャルなトランスクリプトではありません。これは私(Loriさん)が何度も何度も聞いて作り上げたものです。ですから本当にそう言っていたのかはわかりません。でも私は何が言われたのかベストをつくしたつもりですが、それについては保証できません。ご了承ください。)

Charlie Rose: Keanu Reevesさんが来てくださいました。彼はベイルートで生まれ、カナダのトロントで曽田氏ました。彼は舞台からキャリアを積み、テンペストやクルーシブルにも出演したことがあります。そして彼はカナダで 映画のキャリアを積むことはできないと判断し、20歳のときにロスにやってきました。彼が最初に批評家の注意をひいたのは「リバースエッジ」というティーン向けの1987年の映画でした。それ以来、彼はハリウッドでも忙しい俳優の一人となり、35本もの映画の出演してきました。しかし、彼の選択は常に型にはまったものではありませんでした。彼は「スピード」や「マトリックス」などの大ヒットアクションをこなす一方で「マイプライベートアイダホ」や「死にたいほどの夜」などのインディベンデント系の小予算の映画にも出演してきました。今月(2001年2月)は彼は2本の映画に出演しています。「The Gift」と「Sweet Novemeber」です。さあ、私はここではじめて彼にお目にかかれて光栄です。ようこそ。

Keanu Reeves:どうもありがとうございます。

CR:私はあなたをここにお迎えできて本当にうれしいんですよ。

KR: 本当にありがとうございます。(たぶん少々上がり気味)

CR: 私はこういってよかったのでしょうか?何か気が付くことでもありましたか?

KR: 実際にそうでしたよ。本当に、ええ、あなたの言われた通りです。 Yeah!(だいぶ上がり気味)

KR: 「The Gift」ではどんな立場だったのですか?全部の中で。4人の映画人の中でどんな感じでしたか?

KR:え。僕がどんな立場だったか。うーーん。…

CR: そうですね。私が言おうとしたのは「あなたはとても偉大な俳優や監督と仕事をしましたね」ということを言おうとしたんです。ほら、Cate Blanchettや偉大な監督であるSam Raimi.それだけでも私には十分ですよ。

KR: Yeah!ぼくが言おうとしたのはそう、Giovanni Ribisci や Hillary Swankもいました。本当に信じられないキャスティングです。そして僕は Sam Raimi監督の作品のファンでもあるんです。ええ、そして僕はその脚本を読んだとき、そして役のところを見たとき僕はSam Raimi監督に会ってその役を獲得できたんです。それはもう興奮しましたよ。とても楽しかったです。俳優としてとてもすごいチャンスをもらったと思いました。

CR: その役について話してください。

KR: Donnie Barksdale. 僕は「ののしるって」ことができてますよね?

CR: ええ。もちろん。

KR: 本当に!!

CR: イエス!(笑)

KR: 良かった。僕は彼のことをオイディプス=コンプレックス(mother-[bleeped]※心理学の用語を敢えて日本語訳では使用。母との癒着が大きすぎる男性のことを指す。ギリシャ神話のオイディプスはそれとは知らずに父を殺し母と交わった罪で追われた国王)のドニーと呼んでいたんです。(Charlieは笑う)だって、そうじゃないですか?彼は。。察するに。。。そうですね。結局は家庭内暴力の夫ですね。

CR: Yeah!(Charlieさんもキアヌに合わせる)彼は怪獣のような男ですね。

KR: ええ。僕は彼を「いい夫」だと言っていたんです。 (Charlie くすっと笑う)そしてあなたもご存知かもしれないけれどとても愛されている旦那だと思うんです。だって彼の妻はCate Blanchett演じるタロットの占い師のところに行く。占い師は僕の結婚におせっかいで僕は彼女にそこに行かせたくないと思っている。そしてDonnieはそう、肉体的な暴力をふるって精神的な圧力を加えるのが好きなんですよ。僕は彼の中でそれを学んだんです。それはまるで旅をしているようでした。

CR: どういう風に旅したの?

KR: ええ。そうですね。撮影現場のサバンナに行って僕はそういう結婚の問題を扱っている何人もの人々に会いました。やはり状況によって変わる場合にありますが、男性は時として肉体的にそして感情的に振る舞いやすいってことがわかりました。

CR: しばしばね。

KR: Yeah

CR: 人生を遡ると子供時代にやはりいくつか問題があるもんなんですよね。

KR: ああ, それは外側からの助けを得られないもんです。 一般的に彼らは心理学的にいえば、母または自分自身を擁護しているということらしいんです。彼らは言葉を失っている。なんていうかその.....臨床的にいうと.....。いい言葉が思いつかないけど。だけど僕は彼らが自分自身を表現できないってことに気が付いたんです。 彼らは感じることができないんです。そう....

CR:他人に暴力を加えることなしではね。

KR: Yeah, そうなんだ。でも、一般的に彼らが自分の妻に暴力をふるうってのは、つまりね、普通の言葉でいうと、彼らは女性よりも下に扱われることについては問題はないんだ。そんなことは問題じゃないんだ。そうなる傾向があるってことで。僕が言いたいのはね、一般的にそうなり得るってことなんだ。そして彼らはとても魅力的なんだ。そう。とても多くの点で。僕はしばらくDonnieのままでいれたんだ。でもそのとき僕にとって、僕らが現場に集まったとき、さあやろうってなったとき、 Sam Raimi監督もいたな。僕たちはHillaryといっしょにその関係を探し出して、映画をより深いものにすることができたんだ。Savannahの監督のトレイラーで。彼はこんなふうだった。「OK、さあDonnie Barksdalesといっしょに今夜をすごそう。さあ、ここだ。」 僕は妻役のHillaryとまっすぐ向かい合ってよけいなおせっかいをする占い師と会っていただろうと問いただすんだ。 彼女は「会ってなんかないわ。ドニー、私達、単なる友達じゃない。」と応じる。そして僕は「お前は嘘ついているんだ」というセリフを言う。そして「お前は嘘をついているんだ」といいつづけました。

そうしたら、Samが言うんだ。 「OK、君は彼女と何か交渉したいときは絶対『お前は嘘をついているんだ』と言うんだ、そして彼女をぶつんだ。」 (間を置いて)

そんなことがあってそこでどんなことが、どんな感情が起こっているのかを僕達は理解できたんです。

CR: 演技をするときは別の役柄でも同じような準備をしているんですか?それとも自分がその正確や内面をつかむことができた役柄に 対してだけですか?

KR: ええ。もちろんです。こういう準備はいつも心がけています。自分自身について理解し、自分自身の内面を発見すること、それは その人が何を考えているか、何を感じているのか、その人をとりまく事情はどうなっているのかを知ることでもあるのです。こういう 準備はどんな役柄であれ、欠かしません。

CR: これはライミ監督の本当に最近の作品ですね。最近の作品は何でしたっけ?

KR: それはケビン=コスナーの

CR: 「シンプルプラン(A simple plan)」?

KR: それって「シンプルプラン」ですか?彼は「シンプルプラン」の後、「ラブゲーム」を手がけています。

CR:テープを巻いて。これがそのシーンです。

[ドニーが自分の子供に「ママは魔女だ」というシーンが流れる]

[クリップから二人に戻った際、彼らは Ribisciのセリフ “そうだな,ドニー”のフレーズを繰り返し笑っている。]

CR: 君は、そうだね、君はいろいろなことができる俳優だと思うよ。だけど、そうだねぇ。うーん。君って 「僕はこの条件でやっていくからね」なんて感じなことを言っていない?実際さ、みんな、君が音楽を 青しているいるのはよく知っているんだけど、重大なときに演技よりも音楽のほうを優先したと言われて いるんだけど、それって本当なのかな?

KR: Nnnoooo, そんなことないですよ。

CR: ほんとうではないの?

KR: ええ、そうです。たぶんそんな話が出てきたのは、僕が思っているだけ かもしれませんが、ある映画、「スピード」なんですけど、その続編を作る話があったんです。だけどそのとき僕は その映画のプロジェクトがあったとき、僕はその映画には出ない決心していたんです。そして「そうか、彼はスピード2 に出るよりもバンドのほうを選んだんだ」といわれていたんです。でも、それは....

CR: 実際、君はその映画に出たくなかっただけだったんだね。

KR: その通りです。僕はその映画に出ることができなかった。その ときの僕の置かれた状況ではね。

CR: それはどういうこと?

KR: ええ、僕はアクション映画ばかり出ていました(1994年の「スピード」、1995年の「チェーン・リアクション」を指す)。実はアクション映画にばかり出演することにうんざりしていたんです。そうですね、スクリプトが並以下だったり、いろいろ。話せば長い話ですが。でも、僕の希望を言うと、いろいろなジャンルの映画に出たり、いろいろな役柄に挑戦してみたいんです。

CR:でも君は今でも自分の思い通りにやっているんではないの?君は自分の夢を実現しちえるよ。君は夢だっていっているけれど、ちゃんとやっているよ。

KR:そうであってほしいのですが。

CR: でも、君自身はそうでないという。

KR: ええ、できる限り夢に向けてやっているつもりです。本当言うとまだまだ未熟です。ご存知のように僕は映画を製作することもしてませんし。 そして、あなたはまだ僕を買い被って(というかスタジオからの要請があったらしい)いらっしゃいますが、できることなら、思うまま言ってもらってけっこうですよ。

CR: その映画の後はどんな映画に出ているの? つまり、君がやりたい役ってどんな役だったの?

KR: そうですね。それはもう過去のことで、今はマトリックス(映画と映画の中にある世界とのひっかけ)にいますよ。マトリックスのトレーニングをはじめました。それはもう過去で、今は。。ご存知のように

CR: 何をしているって?

KR: 僕は"The Matrix"と呼ばれた映画に出演しているんです。

CR:もちろん知っていますよ。また別の続編に出演するんですよね?

KR: ええ、そうなんです。同時に2本の続編を撮影しようとしているんです。それで出演者はトレーニングをはじめたんです。もう2ケ月やっています。

CR:トレーニングっていうのはリハーサルのこと?それともまったく別のことをしているの?

KR: それは、カンフーシーケンス、カンフーのファイトシーン、アクションシーケンスといった監督が我々に望んでいる演技をすべてトレーニングしています。それ以前にも僕は約5ケ月トレーニングに費やしました。マネージャーのEdwin Stoffと僕は いろいろな種類の映画やいろいろなスケールの映画、いろいろなテーマ、いろいろな役柄に目を向けて視野を広げようとしています。

CR: そうですね。君は自分の望む地位についているようにみえますけどね。

KR: 今日はのことは、そうですね、Knock on wood (木をこつこつノックして幸運か不幸か確かめること)で確かめてみましょう。(テーブルを叩く)。今日はよさそうですよ。

CR: 君が持ちたくないものって何?

[両方とも笑う]

KR: Oh my god, そうですね。。。このショーってまだ続くんですか。長いですね。(Charlie が笑う)

CR: 僕に2つくれよ。

[ここでキアヌは何を言っていいか思いつかずシーンとなる。]

KR: 僕は何をいったらいいんだろう。僕は本当に今こうしていられることを感謝しているんです。僕は(マトリックスのような)すばらしい映画に出ることができたし、すばらしい人々と仕事をしている。そしてできることならこういういい要素がいい映画に繋がっていけばいいなと思っているんです。実際、僕が望んでいるのは後でその映画を見て、「OK!この映画に出てよかった。」といえるような映画に出られることなんですよね。 ときどきは「僕の出ていた映画に何が起こったんだ?」というような映画になってしまうこともありますが。

CR: The Matrixは良かったよ.

KR: そうですね。みんなあの映画を楽しんでくれました。

CR: だけど、あんなに商業的にヒットした映画にも関わらず君はまた出演するんだね。自分のキャラクターが気に入ったの?

KR: ほんとにネオ役は大好きです。そしてLarryとAndyが書いた脚本も大好きなんですよ。ご存知のようにLarryとAndyってのは僕がいっしょに働いている脚本家兼監督なんです。

CR: で、誰が再出演するの?

KR: Hugo Weaving, Laurence Fishburne, Carrie-Ann Moss.

CR: Fishburneも戻ってくるんだ!

KR: そうです。彼はMorpheusを演じているんですよ

CR: それで君といっしょにトレーニングしているの?

KR: ムービーカンフートレーニングです。(Charlie 笑う) もっとトレーニングして、もっと痛みを感じて。。

CR: でもそれは君にとってよさそうだね。

[両方笑う]

KR: それは皆いっていることですよ。

CR: 皆が?本当に?

KR: ええ。でもトレーニングの最中ですよ。 痛みを伴うトレーニングってのはいいトレーニングなんです。

CR: 痛みがあったらいいトレーニングなの?痛みっていいものなの?痛み自体がトレーニングに役立つってこと?

KR: ええ。痛みを感じることはトレーニングとしてはいいんです、さもなきゃ、骨がおれてますよ。

CR: 痛みを感じろってネ(Feel the pain).

KR: Feel the pain. 一発お見舞いされて感謝するなんてことばかげてますよね。

CR: [笑う] 君が一発お見舞いしたら、彼らも返してくれるんだろ。

KR: あなたはすばらしい役者になりますよ。僕達の芸術についていろいろ考えてくださっているんですから。

CR: ちょっと君がどんなに敏捷かこれを見ましょう。"The Matrix"からのクリップです。

KR: ええ?

CR: イエス! テープを回して!!

[Neo と Morpheus のファイトシーン。終わりにネオが回転する。]

CR: すばらしい!

KR: 美しいでしょ?

CR: 本当に!君がこの映画から得たことってこのこと?

KR: ありがとうございます。でも僕がこの映画から得たのはLawrence Fishburnやこのプロジェクトに関わったいろいろな人との交流なんです。

CR: 第2作のときにはただ僕を出してね。いるだけの役でいいから。

KR: Sure

CR: え、どうしてできないの?(Why not?)

KR: どうしてできないって?(Why not?)

( たぶん、Charieさんが一人芝居をしています。キアヌがあいまいに答えたので次は別に質問に切り替えたようです...??)

CR: 君にとっていともたやすいことなんじゃないの?だってさあ君はすでに作り上げた役柄のまた単純にやるだけだよね?君は彼を別の冒険に連れていくだけだ。だからさ、最初からはじめるよりは比較的やさしいんじゃないの?

KR: [ユーモラスな感じで] Oh gosh,僕も簡単にできるんじゃないかと思っていましたよ。Charlie。あくまでも希望として。でも実際そんなに簡単でないほうがいいかなぁと思っています。

CR: 簡単でないほうがいいの?

KR: 簡単にできるものじゃないほうがいいんです。実際、なんていうのかなぁ、僕らがトレーニングをはじめたとき僕はみんなに言ったんです。僕は...確かこういうことです。僕たちはある程度うまくやってきたけれど、僕らがこうあるべきだってことを仮定できないと。過去のことを忘れてしまうのではなくもっと新しく新鮮なものにしようって。僕は実際は自分自身に対して戒めたかったんだと思うんです。でもいや本当に何事も仮定してかかるのはだめなんです。

CR: わかりました。Sweet Novemberについて話してくれない? 2つのクリップがありますので、それについて教えてください。

KR: ありがとうございます。Sweet November はPat O'Connorが監督している映画で僕とCharlize Theronが出演します。そうですね。ロマンスで1ケ月しか男性と付き合わない女性がいるんです。そしてそのことが彼ら自身を癒していくんです。僕が演じるのは、自分の能力をすべて仕事に捧げている仕事中心の男であるにも関わらず、誰かがそばにいないと寂しい、同情されていたい、そんなことを望んでいる奴なんです。実は彼はとても追い詰められているんです。で、彼女は彼を救おうと決心する。で、彼女は言うんです。

CR: Charlize Theronですね

KR: ええ。彼女は僕を助けてあげるというんです。そして僕はそうするんですが、僕はそんなこと必要だなんて思っていないんです。ですからそのときの選択はもうわかるでしょ?そして予期しないことが起きて僕はとても深刻な状況になって何もなくなってしまいます。そうなって僕は彼女と一ケ月いっしょに過ごすことに同意するわけです。そしてそこで何が起こったかというのが映画の内容なんです。

CR: で、何が起こるの?それが映画なんだね

KR: そうですね。それが映画の内容です。一転して彼女が病気だっていうことがわかります。そして最後にはその選択が何だったかということがわかります。

CR: そして君たちはお互いに助け合うの?

KR: ええ。

CR: テープを流して。このシーンの右が君の役、ネルソンだね?そしてSara、Charlizeだ。さっき言っていた前後関係いうと最初に出会うシーンだよね。ほら出てきた。

[NelsonとSaraが駐車場で出会うシーンでSaraが彼の車に座っている]

CR: Charlize.

KR: Charlize Theron.

CR: 君はいっしょに働く人に恵まれているね。Cate Blanchett に Charlize Theron。

KR: ええ。その通りです。ええ、彼女達は僕が共演してきた中でもすばらしかった女優たちの二人ですよ。Charlizeはこの映画で素晴らしかったです。実際に僕と彼女がやってきたうちで最高の仕事でしょうね。

CR: さあこれについてどう思いますか?(Charlie Keanuが表紙になっているVanity Fareの2月号を引っ張り出す)

KR: (とてもユーモラスな感じで) そうですね, Charlie, これも話せば長いことながら、いやあ僕は何も知りませんよ。(Charlie 笑い出す。 Keanu テーブルによりかかる。) その男はあんまり幸福なようには見えないね〜

CR: (まだ笑っている) そうかい。 幸せじゃないの。

KR: 彼ってこんな感じでしょ。「何がほしいんだ?何しているんだ?」

CR: 本当いうとさ、僕は君が望んでいたからやったことじゃないかなと思っていたんだ。また君にとっても好都合でしょ?それに君のやったことの一部分でしょ?僕は世の中のみんなはVanity Fareの表紙になれたら死んだっていいと思っていると思うよ。

KR: それは正しい!僕もVanity Fareの表紙になったときは死にたくなりましたよ。だって全然違うんだもの。 (Charlie 笑っている.) いやいや。ちゃんとラッキーだって思っていますよ〜。

CR: (まだ笑っている)僕はそれがどこらへんかわかっていましたよ。たぶん。

KR: (とても驚いて) ええ。まだ会ってもいないのに。本当にhuh Charlie? (水の入っているグラスを持ち上げて) 飲みたいな。

CR: だめだめだめ。

KR: だめだよね,冗談ですよ。でも、だめ。あイエス。 いいなと思ったのに。そうですよね。これは僕の仕事の一部なんだから。仕事、仕事。

CR: Zen and the art of Keanu Reeves. There’s more to him… (Vanity Fareの記事のタイトル「禅とキアヌ=リーブスの芸術、彼にとって」)

KR: There’s more! There’s more to me.そうなんで僕にとってもmoreなんだ。 (Charlie にっこり笑う)

CR: セックスより大切な(There’s more to him than sex, )

KR: セックス (Charieの後に繰り返す)

CR: そしてドラッグ,

KR: ドラッグ

CR: そしてロックン=ロール。そしてほかには彼とって大事なものは?

KR: うーーん。禅なんじゃないのかなぁ (Charlie はまだ笑っている) 僕がそう思っているだけで、ほんとのところはわかりませんが。

CR: じゃ禅って何?

KR: あいつら勝手に言っているだから僕は知りませんよ。

CR: でもほんとじゃない?

KR: 絶対、違う。ほんとのことなんてこれっぽっちもないんだから。

CR: これっぽっちも? 見てごらんよ。 (Charlieは雑誌を手に持ってキアヌのインタビューのページを開く)

KR: 絶対に、うそっぱちなんだから。

CR: (雑誌を読む) 「彼の持つ2面性から彼を語る。大ヒットアクション映画のSpeed,Matrixを含む35本の映画を作りながら彼はいまだHollywoodでも偉ぶらないすばらしい人物の一人だし、また彼のバンドのDogstarをひきつれてKentucky州のMurray(のようなローカル)にいくことを楽しんでいる普通の青年でもある。」(詳細を読みたい方はこちらへ)

KR: わあ〜〜。(Oh my gosh)

CR: 「現在、彼の出演する映画が3本とThe Matrixの続編の撮影が控えているが、その36歳のスターは肯定的でもあり否定的でもあるKeanu-maniaについて、また彼がどんなときに素晴らしい体験をしたか、またはどんなときが最悪だったか、またどうして彼には素晴らしい恋人が現れないのかということを語ってくれた。」

KR: 僕がそれを読んだとき僕は読むのをやめられなかった。僕はVanity Fareに騙されちゃったんですよ〜。 More! More!

CR: (まだ笑っている)これは息もつけない小説だね。

KR:Oh my god! わかりましたよ, 僕をセックスでもドラッグでもロックンロールでもやってくださいよ。

CR:音楽について教えてくれない?うーんと、音楽が君の人生の一部なのかい?それもとても真剣な部分なのか?またDogstarは君にとって大きな賭けなのかどうか?

KR: そうですね。僕らはというか、僕は6,7年前からバンドでプレイしています。だから、その、そうですね。本当にバンドの奴らやツアー、今までバンドで行った旅行は本当にグレイトな旅行ばかりでした。僕らが行った場所はみんなすばらしかった。アメリカを僕達は4回ほどまわって、日本へは4度、あとヨーロッパへも行きました。あと僕達でさえも信じられないようなこともいくつかありました。ツアーのバスに乗ったり、一度は海賊のような生活をして。。。そしてそれ以上なのが僕達バンドとファンとのコンサートなんです。

CR: それは演技をすることよりも大事なことなの?

KR: ええ!違いますよ

CR: そうなの。実際、演技は君にとって一番大事なものなんだね。

KR: 演技をしているときは。。そう。一番大事なんですよ。それは一種の解放なんです。うまくいっているときは。単に。解放とそして幸福。

CR: そんな感じはどのくらいあったの。

KR: それは一度くらいかな。(Charlie がしゃべるのをさえぎっているのに気付く) ごめんなさい。

CR: いえいえ… (彼らはどちらも礼儀正しい)

KR: 次の話題に移りましょう。

CR: そうですね。それはスポーツみたいなもんですよね。例えていうならゴルフでしょうね。君は自分が完全であろうとしてとてもフラストレーションを抱えてしまうんだろうね。まるでSweet Spotにボールを入れようとするときのように。(keanu 指でSweet spotを宙に描く)。それって君を落ち込ませしまうような種類の感情だよ。完璧に

KR: ふーん。僕はゴルフはやったことがないけれど。それはよくあるような感じです。

CR: OK,でも教えてくれない。演技をしているときにそういう経験ってなかった?

KR: ええ。そうです。

CR: じゃ演技することに何があるの?演技をすることってスポーツに例えると何なのか教えてくれない?

KR: そうだなぁ。本当に僕の個人的なことだけど、自己の喪失。ある種の解放。ある種の霊的交換。またそれは完全に無意識に起こるんだ。言葉としては僕は解放という言葉を使っているんだけど。

CR: それは君のキャラクターとそのキャラクターがおかれた立場との交感なんだろうね。>

KR:そのキャラクターと相互作用。ぼくはよくわかりませんが、単なるそういうふりをしているだけなんですけどね。

CR: でもそれは何か。 無知で申し訳ない。それは君が追い求めているものになるのかな?僕はそれが君の求めているもののように思うんだけど。君が言っている何かってのは君がもし得られたんだったら君はそれに対して神様に感謝しているんだろうね。もし不可能だとしたら、達成しがたいものなんだろうね。それはきっと物事が正しい方向にあって初めて起こりうるものなんだろうね。

KR: そうですね〜。あなたはきっとそういう感じを見つけられると思いますよ。たぶんそれは何もかもが同時に起こるんです。何もかもがうまくいってそのときに同時に起こるんだと思います。たぶん。もしそれが感じられたら、本当の交感だと思います。僕たちは今、僕達の人間性について、生きているということを話をしていますよね。それはある瞬間はコメディだし。ある瞬間はとてもドラマチックになり得ると思うんですよ。またジェスチャーの表現だけでもね。

CR: 音楽の中にもそれを見つけたことがあるの?たまに?

KR: そうですね。それは何回か。バンドのメンバーと歌を書いているとき、どこでどうってことはないんですが、何かを作りなおしているとき。そしてコンサートのときに聴衆とバンドとで一体感を感じることができるとき、そんなときは本当にうきうきしてしまうんですよ。

CR: 成長過程では誰の影響を受けたの?

KR: 誰かの影響?

CR: そう。誰かの影響を受けたと思うんだけど。

KR: うーん。それはきっと僕の先生が最初だと思います。僕が子供の頃、ある先生方の演技についての僕に対する教えてくれたこと、それはCarol Rosenfeldでしたが、それが最初に受けた影響でした。あの先生方が最初です。

CR: それはロスにきてからのこと?

KR: いいえ。それはトロントにいたときのことです。そのとき、僕は15歳くらいでした。演技のクラスに在籍していてUta HagonのRespect For Actingというのをやったんです。

CR: Uta Hagenなら知っていますよ。Respect For Actingは本ですか?

KR: ええ。そうです。

CR: Respect For Actingと呼ばれている。

KR: Respect For Acting. 僕が16歳のとき、午後7時から始まるそのクラスでは一番年下でした。単に演技がしたかったのでそのクラスに飛び込んだんです。そこにいた数人の先生にお世話になりました。

CR: 君の父親は早くに家を出ていたんだね。

KR: そうです。そうです。

CR: じゃあ、お父さんの影響はまったく受けなかったんだ。

KR: そうです。まったく受けていません。でももちろん確かによく似ています。

CR: ほんというと、僕は本当に自分が何をしようとしてたのかわかっていなかったんだ。それが今、ほんとうにわかったよ。君はよく物事がよくわかっている。そして人生が自分にとってどんなにいいかということも。でもね、君。。。。僕は君を尊敬するよ。君やオリンピック選手やオリンピックに出場を期待された人、善に生きる人たちをね。君のような人が16歳のときにそんな感情をもっていたなんてね。

KR: そうですね。僕は中学校から高校に高校から大学にあがるという学校制度の中で僕らがどんな風だったかを覚えているのでラッキーだと思っていました。僕の友達は皆、自分がどういう風になりたいか、どんな仕事につくかを模索していました。そして僕は知っていた。そう知っていたんです。

CR: また別のすばらしいことというのは君がそれを知っていたということとそれた正しいと証明されたということだね。[Keanuはテーブルをノックする。Charlieも同じことをする] 確かに、それは確かに正しかったんだ。 (キアヌの‘knock on wood’に同意する。)そして君はチャンスを得たんだ。君の才能とタイミングとラッキーとそしていろいろな人との結びつきによって。

KR: ええ、本当に

CR: すべてが君を導いたんだ

KR: Yes, yes.

CR:そういう考え方をする人ってたぶん全人口の1%くらいじゃないかな。自分のやりたいことをやってその機械を持っているというのは。さあテストだ。君がどれだけ充実していけるか。本当にテストだよ。テストというか、つまりこういうことなんだ。君も知っているように多くの人は勝負場所に入るチャンスがないんだ。そして半分の人が闘技場に入ることができる。

KR: ‘忍耐。これが私の信念。そして忍耐によって私達の名誉が保たれるのです。’ (シェークスピアのTroilus and Cressidaからの引用,Act 3, scene 3. Ulyssesのセリフ)でも、そうですね。やっぱり忍耐ですよ。

CR: 最高だね。君の好きなセリフかい?。これから演じたいと思っているの?それとも演じたことがあるの?

KR:ええ。やりたいと思っているんです。マくべスを。ロミオをやるにはちょっと老けましたから。

CR: 君はマクベスが人々に何をした知ってるの?

KR: ええ。僕は実際Werner Hertzog にある夜頼んだことがあったんです。とても夜遅かったかな。僕は呼びました。"Werner"。 "なんだい?”と彼は尋ねました。”これから10年のうちにマくべスを監督してくれない?"。彼はこんな風に答えました。"いいよ” 僕は...なんというべきかな。僕はなんといっていいのかあまり知らなくて。

CR: そうだね。僕は Peter O’Tooleといっしょにやったよ。

KR:あ!ごめんなさい。僕は影響を与えたのはまさにその人です。僕は幼いときに彼を見て俳優になりたいと思ったんです。 僕がThe Ruling Classを見たとき, とても彼の演技の中には喜びがありました。僕は一度ロンドンで彼に会いにバックステージに行ったことがあるんです。僕はBertulucci監督といっしょに働いていたので、Bertulucci監督は実は彼といっしょに仕事をしたことがあったのです。だから僕は彼に頼み込みました。で僕は彼に会いにいったんです。僕たちは後ろに座っていて彼はエジプト人のスリッパを履いていて。。。申し訳ないけどもう話題を変えましょう。

CR: だめだめ。終わりまで、終わりまで。

KR: 次の話題に行きましょう。

CR: いやいや

KR: いやですよ。次にいきましょう。

CR: Peterはこうやって我々が彼の話をしているのを喜ぶだろうと思うよ。そうか君はバックステージに行ったのか。

KR: ええ。それで話は終わりなんです。僕は単なる彼のファンなんですから。そして彼は芸術のその精神でもって僕の人生に衝撃を与えてくれたんです。

CR:マクベス は災難だったね。.

KR: 僕もそれは災難の一つだったと聞いています。 彼はなんといっていたんですか?

CR: 彼がなんと言ったかって?そんなにも彼が好きなんだったら、またそのインタビューの一部がビデオであるので後で差し上げましょうか? 彼はこう言っていたんです。人々に「彼の演技が悪かったというだけではなくそのマくべス自体が最悪だった」、「それはシェークスピア、マクベス、劇場、観衆、そしてすべてのものに対する冒涜だ」と言われたと。彼はいいました。最悪だったと。彼らはそれを完全に解釈していたと

KR: ええ。

CR: そして彼はその事実を楽しんでいました。

KR: 悲惨ですね. (両方笑う) でも喜びというのは?

CR: 彼はそんなにもたくさんの人をそんなにも怒らせてしまったというのを楽しんでいたんだ

KR: そうだったんですか。たぶん、僕は。。本当に気をつけなきゃ。

CR: いやいや。君は君がマクベスをする前にそれをPeterに話すべきだよ。

KR: 僕は彼に電話したほうがいいですか?

CR: 君はもうわかるはずだよ。彼が何を言うだろうと思っているか。きっと彼は"やれ"というに決まっているよ。彼はリスクに賭けているんだ。

KR: はい。

CR: 単にそこにいってやるだけでいい。君が望んでいることをそのままね(just go up there and do it, and do it the way you want to do it)

KR: わかりました。(Keanu はすっかり魅了されてしまっている)

CR: また彼の話してくれたすばらしい話があるんだ。彼とBurtonがどういう風にしてBecket (アイルランド生まれの劇作家)をやることになったか。

KR: Wow. (Keanuは明らかに楽しんでいる)

CR: 彼らは両方舞台でハムレットをやりたいと思っていたんだ。そしてO’TooleはGielgudの監督のもとでBurtonがハムレットをNYでやるということを知ったんだ。

KR: Wow.

CR: それがかの有名な Burton Hamletだ。

KR: そうですね。

CR: 実際、今、そのコピーができるだろうか。彼らは彼の演技をフィルムに収めたんだろうか。君はモノクロビデオだろうけどビデオストアで見つけたかい?そしてO'toolはOivier卿のところに行ったんです。ロンドンのナショナルシアターでハムレットをやらせてもらおうとしてね。

KR: ええ。

CR: O’Toole はこう言ったんだ。僕がいつもやりたいと思っていたことがある。ハムレットの監督をしてもらえませんか?もし君が私に頼みに来たんだったら、やりましょう。そしてそれゆえに彼はハムレットを演じることができたんだ。そして彼らは両方ともハムレットをやったんだ。(doing Hamlet)…

KR: ダブル・ハムレット(Dueling Hamlets).

CR: ダブル・ハムレット(Dueling Hamlets).

KR: すばらしい。

CR: Richard Burton は New Yorkで Peter O’Toole は Londonロンドンで片や Gielgud が監督をし、片やOlivier 卿が監督をしたんだ。

KR:観客の反響はどうだったんですか?

CR:とてもよかったよ。

KR: 良かったです。神よ。僕もそんなことができたらなぁ。 Gielgudについてはこんな話がありますね。彼はハムレットを演じようとしていたんです。すべての俳優が一つのテーブルに集まって スクリプトを開いている。ここにJohn Gielgudが座っているんです。そしてこの若い俳優が最初のセリフ「誰かいる」を受け持ったんです。「誰かいるか?」感じで彼は言ったんです。そしたらGielgud たぶんこんな感じで彼に言ったんです。(キアヌは横柄はイギリス人の口調で)「"おお、彼は"ってこんな風にならないだろう?"あ!彼は?"ってね」(両方笑う)最初の読み合わせで。

CR:最初の読み合わせでね。

KR: そうなんです。彼はこんなことしないでしょう。まるで子供みたいだ。

CR: Olivierについて有名な話を知っている?確かRoddy McDowellが話してくれたと思うんだけど。たぶんそれもハムレットだった。それはOlivierが何度も何度もやった最高傑作だ。彼はあるとき、それも特定のシーンではなく彼の演技そのもに対して、観衆がバックステージに「ラリー、ラリー、素晴らしかった。本当に素晴らしかった」といいながら殺到したんだ。彼はこんな風にして(Charieは顔を手で覆って)いったんだ。「どうして君は落ち込んでいるんだ?どうして悲しんでいるんだ?」と言ったら、彼はこういったんだ。「わかっているよ。でも僕はなぜだかわからないんだ。僕の演技のどこが良かったのかはわかる。でももう2度とできないんだ。」(間をおいて) おめでとう。ここに君を迎えられて良かったよ。

KR: こちらこそありがとうございます。

CR: 本当に僕はあなたに出会えて誇りに思うよ。そして君の仕事を評価しているよ。また会えるね。

[end of segment]


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