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キアヌの呪い
Date:16-Jul-2001
From:Woman's Own (UK), July 16, 2001
Author:Jan Janssen

キアヌの呪い

俳優Keanu Reevesはハリウッドのホットな財産だ。しかし、最近このトラブルの多い俳優の生活はいいことというよりも 深い哀しみが多いようだ。
by Jan Janssen

Keanu Reevesはハリウッドの復活王の一人だ。サーフィンスリラーのPoint Break(邦題:ハートブルー)でアイドル的な ステイタスを獲得した後、スピードで金鉱を掘り当てたにも関わらず、JMやWalk in the Clouds(邦題:「雲の中で散歩」)で 評価を落としてしまっている。しかし、視覚効果を駆使したSFの大ヒット作「マトリックス」でまたA-Listのセレブリティに返り咲いた。

しかし、彼の職業人としての生活は一行に明らかにならない。彼はボロの中に自分の私生活をしっかりと封じこめてしまっているのだ。

レコード会社の社員であるJennifer Symeとの付き合った後、このあてどころのないスターはついにようやく結婚 を決意したかもしれないと思わせた。Symeが彼の子供を身ごもったというニュースは彼はようやく落ち着く準備が できたのだという印象を持たせた。

そして哀しみがJenniferを襲った。8ヶ月たった後、彼女の子供は−その娘はAvaと名づけられていたが−死産してしまった。

打ちひしがれた子供に先立たれた親はカウンセラーに通った。しかし特にJenniferは子供を失った哀しみを受け入れることが なかなかできず、鬱状態に陥った。、

ほとんど確証はないが、彼らの移ろいやすい関係はしばしば緊張状態に陥り、結果的には別れることになった。

そして、4月、運命は残酷なことに、JenniferはLAで事故死した。

青ざめたスターが彼の元恋人の棺の付き添い人を務めている様子と涙をこらえるように彼女の母親を慰めている写真は世界中を めぐった。

36歳の俳優は彼の失ったもについては公には何もコメントしていない。そして 仕事に打ち込むことによってその哀しみを和らげようとしているかのように見える。

短い期間に彼は自分の「セックスシンボル」としてのイメージに挑戦するかのような映画作りに携わってきた。"The Gift"では 彼はヒラリー=スワンク演じる妻やケイト=ブランシェットを殴る乱暴者の夫を演じた。その役柄は粗野な感情の表現の可能性 を抱かせた。

「僕は極端な怒りやフラストレーションを持っている人の感情を自分の中に持つ方法を見つけたんだ。僕たちは みんな自分の生活のなかでフラストレーションを持っている。そして、僕はたぶん他の人たちよりそれが強いんだ。」 と彼はあからさまに認める。

「僕が自分の感情を自分の中に押し留めておく傾向があるのにも関わらず、とても身近な親友の間ではそれをさらけ出してしまう。 生まれながらに僕は礼儀正しい人間なんだ。僕は衝突は好きじゃない。でもこの映画の中では僕はこの役を演じるためにたくさん の怒りを表面に出す必要があった。それは時には自分でも怖かったけど。」

彼の現在の公開作品は"Sweet November"である。彼は南アフリカ出身の女優Charlize TheronとDevil's Advocate(邦題:「ディアボロス」)以来2度目の共演をした。

「僕の役は傲慢な広告会社の重役なんだ。世界は自分のためにあるんだと思っているような。」と彼は言う。「そして彼は彼のやり方を吹き飛ばしてしまうような女性と出会う。そして彼らは愛しあうんだけど、彼女は突然終わりにする。それが僕とCharlizeにとっては 興味深いものだった。彼女はすばらしい女優だよ」

その映画は1968年のAnthony Newleyの悲劇をリメイクしたものだ。Theronの役柄は彼女が死に至る病にかかっているということで 関係を続けていくことを躊躇している。そして、Reevesはその映画を大衆が受け入れにくいことを理解している。

'僕たちは感傷的なものとお決まりのものとの間にある、最上のストーリーを模索しなければならかった。 とても難しいものだね。僕は、その男がどのようにして自分の態度を変えて人間性を発見 するのを見せるということに挑戦したんだ。。

また彼は妹のKimが1990年代に白血病にかかったのを見守った経験に基づいて演技をすることができた。

「誰かが病気のときはとても物事が重くなるもんだよ」と思慮深く言う。「僕の妹は良くなったけど、でもまだ闘病生活 を送っているんだ」

自分の家族に貢献するのとは裏腹に、彼はいまだに長いつきあいを続けていくことを疑っている。彼はJenniferに新しい 家を買ったのにも関わらず、彼女といっしょに暮らさなかった。

「僕は自由と僕が僕自身であるということの感覚がほしいんだ」と彼は言う。 「もし君が誰かとつきあっているとき君はわがままになることなんてできないだろ、また自分のためだけに何かをすることもできなくなる。それは自分自身にも君の恋人にも公平じゃない」

「僕は結構好きなようにふらふらしたいんだ」と長いキャリアの間ホテル住まいが多かった彼は言う。「僕は心の自由が好きだし、世俗的な考え方や付き合いなんかによって囚われた感じとは馴染めないんだ。財産や名声を目的としない精神を持つことに本当の美しさがあるんだ。」

「僕は家族に仕送りしてその残りは銀行に直行する。僕はあまり物にこだわらないんだ。僕は本や数枚の衣類、そしてたぶんラップトップコンピュータを除いてはあまりモノに囲まれていたくはないんだ。僕はシンプルに生活をしているよ。」

しかしこの度重なる成功の中でも演技をすることは彼の一番やりたいことではないということを打ち明けた。

「僕は俳優としていることよりもバンドの中で生活するほうがいいんだ」と認める。「僕は僕のバンド"Dogstar"と単なる楽しみのために演奏しているだけなんだけど。僕はもしできたら人生の間でずっとバンドで旅していけたらいいなと思っている」

そして少なくともロックスターとしての生活には予期していない役得もある。

「僕たちはたくさんブラを投げられたよ」と彼は笑いながら言う。 「そして最前列にいる女の子は胸を僕に見せたがるんだ」

しかし彼は彼女らにアプローチする気持ちはないということをはっきり言う。

「彼女たちは単に彼女らが想像している僕に対して応えているだけなんだ」と彼はじっと考える。 「君は自分自身をごまかして彼女らの気を弄ぶことができるかもしれないけど、僕はどっちかとい うと誰かと本当にわかりあいたいんだ。」

「僕はどっちかっていうと一人でいたいんだ。僕は長い友情の関係や個人的なつきあいを長く続けるのは難しいと思っていた時代があった。でもそれは僕自身を擁護するだけで馬鹿げているんだということに気が付いたんだ。そして僕は以前よりもよりオープンになろうと努めている。 でも時には一人でいたいという気持ちはもっているけれど」

「一人きりの夜に何本も煙草を吸ったり、コーヒーを何倍も飲んだり、ワインを数本あけたりするようなことはないかい?僕はそれを楽しんでいるんだ。 そんな夜があってもいいんじゃない?僕はそんな夜、君との距離を認識したり、君はこんな僕を全く受け入れることはできないということがわかってくるんだよ。」


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