Thomad A.Andersonはロシア革命が1917年に勃発し、退位したニコライ2世は家族とともにエカテリンブルクのイパチェフ館でボルシェビキによって1918年7月17日に銃殺された。そのときに逃げ延びたとされる末娘アナスタシアがアメリカ国籍で名乗っていた名前がAnna = Anderson。「タイタニック」の冒頭でもローズの出身を疑う人が”「アンダーソン夫人」じゃないのか”というシーンがあり、恐らく「偽者、自称者」の意味で使われることが多いと思われる。皇帝の遺体は1989年に発見されたが、銃殺されたとする11人のうち第3皇女のマリー皇女、アレクサンドル王子の遺体が以前不明。1998年7月18日、エリツィン大統領の手によって彼らの痛いはサンクトペテルブルクにあるThe Peter Pauro Forrestに埋葬される。ただし1999年秋に発刊された「ロマノフ家の終焉」によると皇女の遺骨の鑑定はDNA鑑定ではない方法で行われており、Anna Anderson夫人が本当にアナスタシアであったかどうかは以前不明。
彼女の容姿、態度、教養から以前の側近であったグレプ=ポトキン(彼の父は皇帝の侍医であり皇帝とともに銃殺された)は彼女が皇女であるということを確信し運動したが、ロマノフの親族からはまったく否定され、現在も彼女は史実としては皇女と認められてはいない。
私の感想ですがアナスタシアン(=アナスタシアを本物の皇女だと主張する人)ではありませんが、角川文庫「失われた皇女アナスタシア」は現実に起こった「『流れよ我が涙』と警官は言った」(フィリップ=K=ディック作)がまるでかのように感じました。彼女が皇女であったかどうかは今となってはわずかに残る彼女の髪と皇帝一家の遺骨のDNA鑑定しかないので、ここでは真偽のほどは問いませんが、言えるのは彼女はその1917年の「皇帝一家の銃殺」とともに彼女のアイデンティティを永久に失ってしまったということです。彼女のアイデンティティはわずかに彼女の幼友達だったグレプ=ポトキンにのみつながれ、彼女は生涯はアナスタシアである裁判とアナスタシアであることの信奉者のためにのみ生き、それで終わりました。
Date: 2003年5月12日
登場人物の名前-Trinity(トリニティ)
- 三位一体(Trinity):キリスト教の教義の1つ。神は父と子と聖霊の3つの位格(ペルソナ)として存在し、その3つが結びついてひとつの存在になるという考え方。
新約聖書では父=父なる神を意味し、子=イエス・キリストを意味し、聖霊も別の位格として存在する。この教義を最初に唱えたのは2世紀の西方教会の神学者テルトゥリアヌスであり、その後、キリストの本質について長い協議がなされた結果、4世紀、アウグスティヌスが「三位一体論」を著し、父と子と聖霊は"同格"とし、三位一体の「神」のあり方を人間の心になぞらえ、『父と子の愛情を聖霊になぞらえる』という解釈をした。
とするとマトリックスの世界では父=Morpheus、子=Neoそしてそれを結びつける聖霊= Trinity という考え方ができますね。また三位一体の考え方は違う解釈もあります。旧約聖書の神(父)がイエス=キリスト(子)のかたちをとって現れ、次に聖霊となって教会に場所を移したという考え方もあります。
- ユング心理学における -- 古代ギリシアでの、「処女、母、老婆」であらわされる3相で現せる太母神 (グレートマザー)
ユング(1875-1961スイスの心理学者)はフロイトと並ぶ偉大な心理学者であるが、リビドー(欲望)をフロイトのいう性的欲求からくる快感原則(→衝動)ではなく、ユングはもっと一般的な心的エネルギーとみなしていた。さらに「無意識」についてはフロイトのいう反理性的なものではなくて、意識を補償する積極的な肯定的な意味さらに人類に普遍的な集合意識を仮定したことがフロイトの論と違う点である。とくに後者は神話、昔話(→ 民話)、夢にあらわれてくると考え、それらの研究から後に元型(アーキタイプ)という考えがみちびかれた。たとえば、グレートマザー、影、アニマ、アニムス、ペルソナなどである。(以上、高校時代の受験の資料より)
【ポイント】 マウスの言葉「衝動を忘れたら人間でないよ」
MatrixJapanサイトの BBSで書かれていたことを紹介します。
古代ギリシアでの、「処女、母、老婆」であらわされる3相、3つの顔を持つ女神 -- 太母神、いわゆる大地母神の方がぴったりくるのでは?(トリニティは女性ですから、父権的解釈より、母権的解釈の方がいいと思います)そう解釈した場合、ラストでなぜネオが、トリニティの口づけで蘇ることができたのかが、ユングの元型論から説明できると思います。大地母神はいうまでもなくユングの元型論でいうところのグレートマザー、すべてを飲み込む母ですが、ネオが倒れたのは303号室、トリニティ=グレートマザーを象徴している部屋ですよね。そして、トリニティがネオに愛を告白することで、彼女はグレートマザーから、ネオにとってのアニマ(恋人)へと変貌したわけです。ユング心理学では、このアニマ(女性にとってはアニムス)との結合が重要視されるわけですが、アニマと結合できた男性は、新たな力をうるわけです。すべてを飲み込む母であるグレートマザーからアニマへと変貌を遂げたトリニティを受け入れることによって、(象徴的な意味合いでの)死すべき息子から、新たな力を得たアニマの恋人へとネオも変貌を遂げた、と私は解釈しました(また、大地母神はすべてを破壊し再生するものですから)。ネオが倒れたのも、心的レベルでのことでしたから、これが可能だったのでしょう(「心が現実にする」というアレですね)。
#(個人的でごめんなさい)当時を思い出すと懐かしいっす。最後にTrinityの部屋は303号室。
(詳細は映画のキーワード編をご覧ください)
Date: 2003年5月12日
登場人物の名前-Morpheus(モーフィアス)
- Morpheus(モーフィアス)はギリシャ神話では「眠りの神」。このMatrixの世界では現実に近い眠りからNeo(ネオ)を覚醒させる役目を持っています。
- morphine(モルヒネ)の語源。
- Morpheus(モーフィアス)のホバークラフトの名前はNebuchadnezzar(ネブカドネザル)。
Nebuchadnezzar II世 ?〜前562 新バビロニア(→ バビロニア)の国王。在位、前605〜前562年。新バビロニア王国の創始者ナボポラッサルの長男だったネブカドネザル2世は、父の治世の晩年、軍を指揮し、前605年にシリアのカルケミシュの戦いでエジプト軍をうちやぶった。この戦いによって新バビロニアは当時のオリエントで主要な軍事大国となった。前597年にエルサレムを攻略し、ユダの国王エホヤキムほか多数の人々を捕虜としてバビロニアにつれていった(第1次バビロン捕囚)。その後バビロニアおよびユダであいついで反乱がおきたが、反乱者をきびしく罰し、さらに多くのユダヤ人をバビロニアにつれさった(前586、第2次捕囚)。さらに、フェニキアの都市テュロスを13年間にわたり包囲して陥落させ、前568年にはエジプトへの侵入も開始した。治世の後半は、北部および東部でメディア王国の勢力が強大になったため、「メディアの壁」として知られる防壁をバビロニア北部にきずいた。近隣諸国の征服は、莫大な戦利品と貢税をもたらし、バビロニアは繁栄した。ネブカドネザルは熱心に主要な宗教都市の神殿を再建し、首都バビロンでは、すばらしいジッグラト(ピラミッド形の寺院)をはじめ、社殿や宮殿、城壁、道路などを建設した。伝説によれば、メディア人の妻アミティスのために、世界七不思議のひとつ空中庭園をつくったとされる。(以上、高校時代の受験の資料より)
このバビロンの補囚の中にいたのが預言者ダニエル。彼の預言の書が旧約聖書のダニエルの書(Book of Daniel)となる。第4集にダニエルが国王の夢の解釈を行うくだりがある。
Date: 2003年5月12日
映画の音楽-予告編に使われていた曲は?
"The Eyes Of Truth"
アーティスト名:Enigma,( "The Cross Of Changes"に収録)
Amazon.com(直接にLinkを貼っています)のサイトで視聴ができます。
Date: 2003年5月12日
映画の音楽-Neoが冒頭に聞いていた曲は?
"Dissolved Girl"
アーティスト名:Massive Attack,("Mezzanine"に収録)
Amazon.com(直接にLinkを貼っています)のサイトで視聴ができます。
Date: 2003年5月12日
映画の音楽-サウンドトラック(スコア)
1. Main Title/Trinity Infinity
冒頭でトリニティとサイファが交信している時に使われた曲です。このときから実はサイファはエージェント達に情報を
渡していたというのがわかるシーンです。またトリニティもこのときには「あやしい」と気がついていたはず?
2. Unable To Speak
トーマス・アンダーソン(ネオ)がエージェントに捕獲され、「口がなくても電話をするのか」と言われたときに使われたシーン。
このあと本当に口が溶けていくのがエグかったです(汗)。
3. The Power Plant
マトリックス世界から目覚めたときに見た光景。まるで蜂の生態を思わせるような光景でしたね。また人間の生体エネルギーを
求めてマシンが人間を襲うというのによく似た形をとったのは、松本零士氏原作の「銀河鉄道999」がありました。
宇宙(そと)の社会を描くときにアリやハチの生態をモデルにしたのではないかと思う話がかなりあります。
4. Welcome To The Real World
やっとネオが現実の世界にやってきた後、ハリ(?)治療を受けているときに流れた音楽。
5. The Hotel Ambush
- (中部分)Neoのトレーニングシーンも使われております。(LOADの時のみ)
- 「タンク、出口を頼む」の走り回るシーンにも一部使われているように思います。
- (冒頭部分)預言者オラクルに会いに行ったあとSwitchとMousuがHotel Ambushで待機しているときに使われた曲
6. Exit Mr. Hat
7. A Virus
エージェント・スミスがザイオン(ZION)のメインフレームコンピュータのパスワードを探ろうとして脅迫するときに
使われた曲。「ウィルスのように資源を使い果たすまで繁殖をやめない。人類は地球の癌だ」というセリフが印象的です。
8. Bullet-Time
あのエージェントとの打ち合いの中で究極ののけぞり弾除けシーンで使われた曲。
9. Ontological Shock
- (冒頭部分のみ)Morpheusがエージェントのビルに捕まっているところにNeo達が救出に向かう。Morpheusに向かってNeoが"Get up...Get up"と祈り、Morpheousがそれに応え鎖をぶちぎるシーンで使われました。
- (冒頭部分のみ)同じくTrinityが「死んだ」Neoに向かって"Get up,Get up"とつぶやくところ。
- (中部分)B-212のヘリコプターのシーンで墜落するシーンでも使われていると思います。【要確認】
....よって私はこの曲を"Get up"の曲と呼んでおります(^^)。
10. Anything is Possible
預言者の3つの預言が実現し、ネオは「選ばれし者("救世主"という訳は好きではないのです。)」"The One"となったときに
使われた曲。
Date: 2003年5月12日
映画の音楽-サウンドトラック
1. "Rock is Dead"--Marilyn Manson
Marilyn Mansonの歌うこの曲はエンディングロールの2曲目です。途中で立ってしまうとこの曲は聞けないのです。これは最後まで観客を席にしばりつけておく作戦でしょうか?(笑)
2. "Spybreak!" (short one)--Propellerheads
モーフィアスを助けにいったビルでのあの「攻殻機動隊」を思わせる突撃シーンで使われた曲です。最初はThe Hotel Ambushの1フレーズが使われているのですがNeoがベレッタを連射したところからこの曲が始まります。絶妙な静寂とハードロックの"間(ま)"が楽しいところです。
3. "Bad Blood" --Ministy
4. "Clubbed To Death" (kurayamino mix"--Rob D
エージェント・トレーニング・プログラムの中で、Morpheusが「マトリックスはシステム」だということを説明するシーンで使わていました。
5. "Prime Audio Soup"--Meat Beat Manifesto
(冒頭のみ)預言者オラクルにネオを会わせにマトリックス(1996年ではZIONのORACLEのいる寺院になっています。)に侵入したときに使われた曲です。曲冒頭まででその後は電話の呼び出し音にとって変わります。この曲とともに侵入が可能になるわけです。【COOL!!】
6. "Leave You Far Behind"--Lunatic Calm
7. "Mindfield"--Prodigy
ネオが「白ウサギについて」いった先のクラブの音楽です。
8. "Dragula" (Hot Rod Zombie Remix)--Rob Zombie
ネオが「白ウサギについて」いった先のクラブの音楽その2です。
9. "My Own Summer" (Shove It)--Deftones
10. "Ultrasonic Sound"--Hive
11. "Look To The Your Orb For The Warning"--Monster Magnet
12. "Du Hast" (You Hate Me)--Rammstein
本編とは関係ないのですが、実際にドイツ語の翻訳した歌詞を見ると意味合いとしては"You want me to say"です。歌と合わせると"You let me"のほうがいいのでしょうか?
13. "Wake Up"--Rage Against the machine
ネオが最後に「コンピューター」に対し宣戦布告をしたときに使われた曲です。余談ですが、このとき冒頭シーンで動いていた探査プログラムはまったく「System Failure」で動かなくなるのです。日付は1999年9月18日。
Date: 2003年5月12日
From:
(詳細は こちらです)
映画の小物編-Neoのサングラスは?
(*1999年当時に作成したfaqです。)
Neo(ネオ),Trinity(トリニティ),Morpheus(モーフィアス)のサングラスはオーランドの企業、Blinde Optics(ブラインド・オプテックス)社の製品で特別仕様となっていて、市販はされていません。もしかするとサングラス・ハット社が近いうちに市販するという噂もあります。
また、Matrix Decodedによると、そっくりなサングラスがあるそうです。
Neoのサングラス:KillerLoop: Coup model #KO770 (Matte Black frame/Dark Gray lenses).
Trinityのサングラス:Ray-Ban: Orbs Oval model #W2309 (Matte Black frame/G-15 lenses).
下はマトリックスカフェ(1999/9/20まで)に展示されているサングラスです。(写真を送ってくださった方ありがとうございました)Neoのサングラス
Trinityのサングラス
また次のサングラスは1999年当時発売されていました。
- (1)Cypher(サイファー)のサングラスはアイ・エー・ワークス社のもの既に市販されているそうです(ロードショー1999年10月号のマトリックス特集)
- (2)Switch(スイッチ) のサングラスも市販されております。映画秘宝によるとSwitch(スイッチ) のサングラス'(「ブラインド」のBAGLEモデルのみ \16,800 (CCカントリー))
【追加情報】
1999年10月14日にいただいた有志の方からの情報です。当時、画像もいっしょに送っていただきました。
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映画「マトリックス」で主演のキアヌが掛けているサングラスの情報です。
使用フレーム(パーツ)は、RODENSTOCK社の2304です。素材は、ステンレスです。
映画で使用された、フレームカラー・レンズシェイプは、市販されておらず、映画のためだけに作られたみたいです。今後の発売予定もありません。
この情報は、先週、東京ビックサイトで開催されました、「第12回 IOFT 99」メガネ・サングラスの国際総合展のRODENSTOCKのブースで確認しておりますので、間違ありません。
基本型の2304の画像
特徴のある部分の拡大画像
Date: 2003年5月12日
映画の小物編-Neoのブーツは?
Neo(ネオ)のブーツはAirWalk社のものだそうです。(映画の小道具には珍しくロゴがはっきり見えています)下の写真はマトリックスカフェ(1999/9/20まで)に展示されていたネオの戦闘姿です。AirWalk社のAというロゴを確認することができます。(写真を送っていただいた方ありがとうございました)
映画の小物編-NeoがMDを隠していた本のタイトルは |
Date: 2003年5月12日
映画の小物編-NeoがMDを隠していた本のタイトルは
ジャン・ボードリヤール(Jean Boudrillard)著
「シミュラークルとシミュレーション(Simuracres et simulation)」
フランスのソシュールの流れを汲んだ有名な記号論そしてマルクス主義の哲学者。が、「生産の鏡」から以降はそのどちらからも離れて消費社会の中のどちらかというとその中の意味、また20世紀の大幅な変革の中でのその著作は独自の視点を持ったものに変わっていく。主な著書に「象徴交換と死(L'exchange symbolique et la mort)」や「物の体系」「消費社会の神話と構造」などがあります。
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